市販のカラー剤と美容院のカラーは何が違うのか。
市販がダメということはないですが相性があると思います。
昔よりも今の方が少しずつは市販の薬も良く改良されている気がしますが。
実際に使われている方から値段が安いし自分では満足してるからとの声も良くお聞きします。
ではなぜあの値段で”市販”できるのか?
考えてみて下さい。
低価格で、染まりもきれい。それ以上ない事ですよね?
逆の考え方をすると
「どんな髪質の人が使っても一定の効果が期待できるという強さがあるから市販できる」
パワーをおさえた処方にしていると、髪質の違いで全く色が出なかったりする。
市販だとそれは許されません。パッケージにも見本がありますし。
と、いうことは「傷みやすい」人には当然ダメージが残りやすい。
「色が明るくなりやすい。染まりやすい」って人には思ったより色が出るなどのトラブルも想定される。
いつも炎症などおきなかったのに、突然沁みたりかぶれが出る事がある。
これは市販に限らずよくあるケースで、沁みる沁みないは体調にも左右される。
女性ならホルモンバランスでも影響があると言われるくらい。頭皮に赤みがあったりとか。
市販のお薬はご自身がどんな状況であれ、常に一定の力。そこは変わりません。
アレルギーは突然でます。
今まで大丈夫でもある日から急に。その可能性があるという事。
それは覚えておいた方が良いかもしれません。
美容室でカラーする1番のメリットは”パワーコントロール”と、”経験からの処方の仕方”
美容室でのカラーとは数あるカラー剤の中からパワーをコントロールしながらその人にベストのカラー剤を選択する事。
そして、「かぶれ、痛み」に対しても臨機応変に対応していく。
そのような細やかな対処が可能です。
ただ、どうしても時間がない・都合がつかないなど理由があり
染められる方もいると思います。
その場合は出来る限り家族・ご友人など人に塗えるよう頼んで下さい。
ご自分だと頭皮以外の首や耳等炎症を起こす可能性があります。
泡のカラーを使っている方は必要以上に頭皮に揉み込まないように。
元々身体には必要ない成分をずっと揉み込む事になりますから。
市販のカラー全部を否定するつもりはありません。
美容師としては、ご来店頂いた方には全力で薬剤コントロールしてキレイに仕上げます。
そこにはプライドがありますので。
これからまだ長いカラーリングとの付き合いですので
皆様には上手に付き合って頂ければ良いと思います。